主要デザイン定義
概要
概要
働く「場」の役割
弾力性のある職場環境とは、 多種多様な「場」がシステムのように相互に作用しながら機能するオフィスのことです。時代に合わせて進化し、そこで働く人々のエンゲージメントを高く維持しながら、不動産の最大化にも大きく貢献するものです。結果として、企業は不確実な経営環境にあっても常に俊敏に対応できるようになります。
Steelcaseは行動プロトタイプを調査をする中、下記の2つのデザイン定義を見出しました。これによって、企業は回復力のある、コスト効率の高い「場」を創造できると同時に、従業員エンゲージメントへの対策もより容易になります。
主要な2つのデザイン定義とは:
1. 身体的、認知的、情緒的なウェルビーングを考慮してスペースをデザインする
2. 相互に作用しあう「システム」としてのスペースを創造する
ウェルビーングをデザインする
ウェルビーングをデザインする
相互に作用する「場」
相互に作用する「場」
相互に作用する「場」の概要
相互に作用する「場」のシステムは、組織にしなやかさを持たせ、苦境や変化の中にあっても強靭で弾力性のある組織づくりを可能にします。それは、より効果的で効率的な不動産の活用にもつながり、時代や組織の変化に応じて柔軟にオフィスを進化させます。
相互に作用する「場」のシステムとは、従業員のウェルビーングをサポートし、下記の項目を考慮しながら、個やグループのための多彩な「目的地」が適切に配置されたものでなければなりません。
姿勢
日を通して身体を動かしやすく、座位や立位、ラウンジ姿勢など多様な種類の姿勢をとれるようにする。
存在
オフィス内や分散型チームのためにデジタル、アナログ両方での質の高いコミュニケーションをサポートする。
プライバシー
オープン/閉じた執務スペース両方で、プライバシーを確保できるスペースを提供する。プライバシーはワーカーの集中と活性化にとっては不可欠で、従業員エンゲージメントの基本となる要素である。
弾力性のある職場環境をデザインする
概要
概要
主要な5つのスペースゾーン
「弾力性」のある職場環境をつくる際には、将来変化する組織や従業員のニーズを考慮した5つの空間タイプ(ゾーン)を意図的に組み合わせて設計するのが理想的です。
各ゾーンのサイズや占有比率、隣接関係は、各企業のビジネス目標や文化的要素によって判断されるべきで、そうすることで時代の変化に抵抗するのではなく、ニーズの変化にも俊敏で柔軟に対応できる職場環境を実現できます。
居住者(内勤)ゾーン
居住者(内勤)ゾーン
毎日の業務を遂行するために割り当てられたスペース。個の集中ワークとコラボレーションワークの両方を適切にサポートします。また、個人用収納やニーズにあったワークツールでデスク周りをパーソナル化できます。
ミーティングゾーン
ミーティングゾーン
チームでの異なるタイプのコラボレーションをサポートする多種多様なセッティング。個の集中ワークとコラボレーションワークの両方を適切にサポートし、個人用収納やニーズにあったワークツールでデスク周りをパーソナル化できます。
ノマドゾーン
ノマドゾーン
モバイルワーカーが他者とつながり、集中して仕事に専念できる「目的地」としての「場」。人々の交流の「場」として短・長時間両方での利用も可能で、電源・通信へのアクセスも容易です。
ソーシャルゾーン
ソーシャルゾーン
個の集中やカジュアルなコラボレーションにも対応し、心身共に充電できる快適なエリア。レイアウトは特定のチームや部署のカルチャーに合わせて変更が可能です。
資料ゾーン
資料ゾーン
仕事のツールや共有資料が便利な位置に設置された収納エリア。仕事上のヘルプやサービスの提供もオプションで可能です。
特徴的実験型スペース
概要
Steelcaseは自社オフィススペースをアイデア生成のための「生きたラボ」= 実験型スペースとして位置づけています。すべてのアイデアやインサイトは市場にでる前に、自社スペースで精査、改良、進化する過程を辿ります。まずは自社で体験することがお客様への信頼度につながると考えるからです。
この「生きたラボ」の中で特徴的なものが Steelcaseワークカフェとイノベーションセンターです。.
下記ではこの2つの実験型スペースがどう機能し、どう既存スペースに組み入れられるかを紹介しています。是非ご検討ください。
イノベーションセンター
世界中どこでも、イノベーションが企業の優位性を生み出してきたことは歴史を見ても明らかです。
イノベーションセンターは個とグループの活動を支える多種多様なセッティングを配置することで、「恊働」できる環境を企業内に創出できる戦略的ソリューションとして効果的です。
ワークカフェ
Business tasks today are more varied and more challenging. Workers are increasingly mobile and distributed. They often leave the office for a coffee shop or other third place, which separates them from coworkers, organizational resources and culture.
ワークカフェは「人」、「仕事」、「組織」をつなぐダイナミックなスペース。不動産として有効活用されていない社内カフェテリアや社員食堂を再生し、人々が「会う」、「働く」、「交流する」といった複数の目的を融合させた新たな「場」へと変換します。
関連リサーチ + インサイト
追加的資料
インサイト + ソリューションガイド
Steelcaseグローバルレポートは従業員エンゲージメントと職場環境の相関関係を探った初の世界的調査です。このガイドは従業員エンゲージメントを高める職場環境実現に関するヒントや解決法を提案しています。
働く人を魅了するスペース
活気に満ちた都市がそうであるように、相互に作用する多種多様な「場」で構成されるこれからのダイナミックなオフィスは、そこで働く人々が働きたいと思える雰囲気を創出し、その働き方を支えるものでなければなりません。それには感性に訴え、時代のトレンドを超えた方法でデザイン、素材、機能などを融合しながらスペースをデザインすることが重要になります。