人類 + 地球

共に挑む、ネットゼロの未来へ

所要時間 7 分

私たちは、社会を根底から変革する真っ只中にいます。不確実性と混乱の時代にあって、気候変動問題を喫緊の課題として捉え、人類と地球の持続可能性をあらゆる決定の基軸に据えて取り組むことがかつてないほど重要になっています。

今年、2050年(2019年基準)までにネットゼロ実現を目指すことを約束し、気候変動対策を積極的に推進する企業に名を連ねました。業界で初めて、ネットゼロ実現に向けた達成目標とその進捗状況を報告したネットゼロ移行計画「実現力―団結力でネットゼロの未来へ」を発表し、その決意を固めています。ネットゼロ実現には、お客様、サプライヤー、ディーラー、業界パートナー企業が団結して向かうべき明確な未来像を描き、共に行動に移すことが重要であると捉えています。団結力で達成するネットゼロ社会へ。

Net zero japanese

 

当社のネットゼロ宣言とは、「人間と地球のウェルビーイングを念頭により良い未来社会をデザインする」という長年にわたって当社が継承してきたコミットメントの一貫です。

「できるだけ多くの人に、できるだけ長く、できる限りの善を実践すること。」

Peter Wegeスチールケース会長、1970年

インパクトを加速化させる

ネットゼロ実現に向けて、事業経営を根本から変革する取り組みを行っています。一部の製品や事業を超えて、バリューチェーン全体を通じて2050年までにCO2排出量を90%削減するという目標に邁進しています。

net zero japanese

当社におけるCO2排出源は、製品開発と製造が大部分を占めます。材料調達、設計、製造の各工程でいかにCO2を減らすかが大きな課題です。それには製造での省電力化、再生可能エネルギーの活用、廃棄物削減のための家具の再生、また、製品の配送から出張までを含む運送システム全体の見直しなどが含まれます。

当社のサステナブル設計プロセスはかなり革新的です。あらゆる意思決定の影響を想定すること。それがイノベーションを牽引しています。

アラン・スミス、シニアバイスプレジデント、アメリカ大陸担当社長 & 最高製品責任者

団結力で実現する

近年、多くの企業がネットゼロ宣言を掲げ、その歩みを前進させています。当社のお客様も同じく、人間と地球のウェルビーイング向上に向けて取り組み、持続可能な選択はこれまで以上に重要視されています。その多くが野心的なCO2排出量削減目標に沿って家具などの調達方法も大きく変わる昨今、当社のCO2排出量削減達成が最終的にはお客様の削減目標達成を支援することにもつながっています。

当社のCO2排出量削減達成が最終的にはお客様の削減目標達成を支援することにもつながっています。

製品エネルギー消費量の削減, 製品のCO2含有量の削減。


お客様のサステナビリティ目標達成を支援する

Karman

製品材料を減らすと、エンボディドカーボン(内包炭素)の脱炭素化を実現できます。

カーマン(Karman)チェアは、環境負荷軽減のために最小限の部品点数を実現。重量はわずか13KG、業界で最も軽量なワークチェアのひとつです。


当社のマドリッドのチームは、IIoT(製造業におけるモノのインターネット)を活用して電力消費量を測定、分析するシステム開発に成功。製造設備の稼働データと消費電力をリンクさせることでリアルタイムでの消費電力削減が可能になりました。例えば、非稼働の設備機械を自動停止プログラムで製造業務に影響を与えることなく電源をオフにできることで消費電力を抑制しています。

物流の効率化は、製品ライフサイクル全体でのCO2排出量の削減につながります。

輸送におけるCO2排出量の削減は貨物の本数を減らし、積載効率を向上させることにより化石燃料の使用を抑制します。2022年、当社はトラック輸送ルートと停車地を見直し、成果を出しています:

  • 減少した走行距離数(マイル、地球1.6周分に相当)
  • 減少したディーゼル燃料消費量(ガロン)

梱包材の量を減らし、サステナブル梱包を増やすことが廃棄物の削減につながります。

当社は、最高の品質と耐久性を備えた製品づくりと材料の価値を維持させる製品の長寿命化を目指しています。結果として、業界で最も充実した製品の長期保証を誇っています。

使用済み製品を修理やリユース、リサイクルのような資源循環をお客様に提案することで廃棄物を削減できます。

フランスとアメリカで、使用済み自社製品の再生プログラムを導入。家具再生への取り組みは廃棄物や新たな原材料使用量を減らし、スコープ3のCO2排出量を抑制し、お客様のサステナビリティ目標を達成するのに寄与します。また、使用済み家具や備品を再販、寄付、リサイクルなどより持続可能な方法で処分することが廃棄物の削減と資源循環を促します。家具の再生や持続可能な廃棄処分を希望するお客様には、目標に向けての進捗状況を示す推定CO2排出削減量の指標をお渡ししています。

優れたハイブリッドコラボレーションスペースを構築することで、出張を減らし、CO2削減につなげることができます。

スチールケースの設計デザイナーは、マイクロソフト、ロジテック、ズーム、クレストロンなどの大手テック企業と連携し、ハイブリッドコラボレーション体験向上に向けたスペースづくりを始動。最近では、ロジテックと共同で臨場感と没入感に溢れるリアルでパーソナルなつながりを実現したオキュラー・ビュー(Ocular™View)を発表しました。1対1から大人数のグループまであらゆるタイプのハイブリッドなミーティング向けに設計されたオキュラーコレクションのテーブルラインです。

ネットゼロ実現への基盤を構築する

サステナビリティへの取り組みは、長期的かつ持続的な活動です。当社は、CO2削減に向けてシステムの再構築に何年にも渡って取り組んでまいりました。その透明性の高い情報開示のために「スチールケース年次インパクトレポート:より良い未来に向けての取り組み」を発行し、最新版では6つの重点領域における目標と進捗状況を公開しています。

Explore our Steelcase net-zero transition plan & our 2024 impact report.

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