ハイブリッドワーク

リモートをオフィスでの対面に近づける

MicrosoftのSurface Hub 2Sファミリー向けに開発、導入されたRoam(ローム):モバイルコラボレーションツールがチームを結束させる。

所要時間 5分

分散型コラボレーションは、オフィス再構築にとって重要な要素のひとつである。従業員のオフィス復帰が始まり、企業は、対人距離の保持や移動制限などの対策を講じると同時に、現在そして、将来の働き方に適したデバイスとスペースとは何かを模索し始めている。2017年から始まったMicrosoftとSteelcaseの協業は、まさに「人」、「テクノロジー」、「場」を包括的に融合することで今日の企業成長に不可欠とされる「コラボレーション」、「創造性」、「イノベーション」といった要素を加速させることを狙ったものである。

現在、両社は、 Microsoft Surface Hub 2S 85インチ 用にSteelcase Roamコレクションを拡張し、増える対面とオンラインでのコラボレーションワークのサポートを充実させていこうとしている。

Steelcase Roam Collection

「混在するプレゼンス」という障壁

教育現場において、対面とオンラインで個々の学生や生徒に最適な学習形態を提供するブレンド型学習が脚光を浴びているように、企業においても対面とオンラインというブレンド型ワークをどう機能させるかが成功の鍵になる。オフィスでの対面とリモートの場合を比較すると、リモート参加者は、視認性という面では不利な環境にあることが多い。これは「プレゼンス格差」と呼ばれている。その定義は:

リモート参加者の顔を見ながら、コンテンツ表示することが難しい。

リモート参加者は、会議前後での雑談やちょっとした会話を逃している。

リモート参加者は、対面での視覚的または口頭での合図やサインを逃しているため、同じレベルでの会話が困難である。

リモート参加者に重きが置かれていないと感じることが多いのに加え、大型のテクノロジーデバイスは、通常は壁に固定されていることが多く、柔軟性にも欠けている。今日の組織にとって、適応性は不可欠である。会議室が少人数のグループスペースへ、オープンな交流スペースが大人数での会議に使われるなど従来のスペースのあり方が変化する中、ツールやテクノロジーなどの設備も流動的かつ柔軟であることがこれからは求められる。

距離をとりながらのコラボレーション

「当社とMicrosoftとの協業のベースにある考え方は、個人とチームが最大限の力を発揮できるように、ユーザーである人を中心に場とテクノロジーを連携させるというものです。まさに今回の導入は、チームを結束させるために、場所にとらわれずに世界中どこからでもコラボレーションできるという自由度を提供するという意味で絶妙なタイミングでした。」と語るのはSteelcase のRoamコレクション製品担当マネージャーであるロイヤ・ブルースである。

新たに登場した大画面のMicrosoft Surface Hub 2S 85インチは、まさにこのリモートワークが抱える問題を克服することを念頭に設計されている。参加者が1人でも20人でも参加者全員が平等かつ積極的に会議に参加できる環境を実現できる。大画面のもうひとつの利点は、コンテンツと人物の両方を表示できること。画面の一部をインタラクティブホワイトボードとして、または書類を表示しながら、リモートの人物もはっきりと表示できることにある。表示コンテンツに集中しやすい環境をつくると同時に、デジタルキャンバスとして機能する画面は、情報やコンテンツを保持し続けることで、使う人の時間を節約し、中断した作業も即座に再開できる環境を創出する。

「チームを結束させるために、場所にとらわれずに世界中どこからでもコラボレーションできるという自由度を提供しています。」

ロイヤ・ブルース
Steelcase Roamコレクション製品担当マネージャー

高度な柔軟性を目指す

「オフィスの変化とリモートワークの増加に伴い、企業は、同じ場所で対面しながら感じるエネルギーとつながりを感じられるテクノロジーを求めています。Steelcaseとのパートナーシップを継続することで、ツールとスペースが融合した新たなハイブリッドな仕事環境、つまり、チームが結束しながらコラボレーションできる環境を共に構築することを目指しています。」とMicrosoft Devices統括副社長であるロビン・セイラーは語っている。

「今、企業は、同じ場所で対面しながら感じるエネルギーとつながりを感じられるテクノロジーを求めています。」

ロビン・セイラー
Microsoft Devices統括副社長

現在、企業は、安全プロトコルに順守し、対人距離を保持するなどしてオフィススペースの調整に努めている。この状況の中で、 Microsoft Surface Hub2Sデバイスファミリー用に設計されたSteelcase Roamコレクションを活用することで、あらゆるスペースをコラボレーションの「場」へと変換できることになる。モバイルスタンドと設置容易な壁掛け/脚付きウォールマウントシステムを、個室やオープンなコラボレーションスペースに組み入れることで、オフィス中にアイデアが溢れ続けるチームワーク環境を実現できる。また、モバイルスタンドを活用すれば、リモートの参加者を画面に表示したまま移動し、対面での参加者人数を増やすことも可能になる。

アクティブコラボレーションを可能にする

活発で能動的なコラボレーションは成果も大きい。研究によると、身体運動は脳を活性化し、固定された座り方は自由な思考を妨げることや、立ったり動いたりすることが脳に酸素を送り込み、認知処理能力を改善し、注意力向上にもつながることが報告されている。散歩や運動中に良いアイデアが浮かんだという人も多いはずだ。創造プロセスにおいて、Surface Hub 2S 85インチをSteelcase Roamコレクションと組み合わせることで、座る、立つ、動くといった身体運動が促され、チームは、共通目的と探究心を深めながら、アイデアを発展させていく土台を構築していくことができる。

企業は、オフィスを変革できる柔軟で順応性のあるスペースをつくるにつれて、リモートと対面という新たなレベルのチームワークを築くことができるようになる。Steelcase RoamコレクションとMicrosoft Surface Hub 2S 85インチは、現在、アメリカで先行予約が始まっており、今後日本でも販売開始されていく予定である。

詳細については、Steelcase日本語ウェブサイトの Roamコレクションの製品ページをご覧ください。

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