コワーキングスペースが注目を集めている。現在世界中に7000を超える施設が存在し、日々その数は増加している。シェアワークスペースとも呼ばれるこれらの空間は、モバイルワークの拡大に伴って急激な増加の一途を辿っているのだ。あらゆる業界において、オフィス外のオフィスとして、時にはメインオフィスとしても実際にその役割は大きなものとなっている。

しかし知識労働の各側面のオートメーション化が増加するにつれて、ビジネスプロフェッショナルの人々は、よりクリエイティブ且つコラボレーティブに、そして急激な革新や成長に一翼を担う事を求められており、従来のスタンディングデスクや美味しいコーヒーでは、もはやその役割を担うことは出来ないだろう。人々はコワーキングスペースに、個人の集中した仕事、又同僚との肩を突き合せた話し合い、そして新たなアイデアを生み出すための多くの仲間とのコラボレーション、更にはリラックスし活力の回復をサポートする場を求めているのだ。

Atlas Workbaseはこれら全てのニーズを満たしている。Genslerによってデザインされ、2万スクエアフィートの広さを持つこの施設はシアトルのダウンタウンに位置し、人々の働く場所や働き方の要望に応える多種多様な選択肢を提供する、正に多様性に富んだエコシステム空間と言えよう。

フォーカス

初期のコワーキングスペースは元来、技術者たちが集う、騒々しい立ち上げ直後の会社のようなオープンなオフサイト空間で、「プライバシーなどどこにもない」場所だとWall Street Journalは表現していた。

Atlasは人々が集中して仕事をすることが必要だと感じ、彼らの仕事環境の構築においてその課題と向き合った。全ての主要な内壁とコンファレンスルームは、質の高い音響プライバシーのみならず様々なテクノロジーを備えた可動式のインテリジェントアーキテクチャーウォール（知的建築壁）V.I.A.で作られている。V.I.A.はプライベートな機密保持性のある仕事の環境を作ると同時に、余計な出費や物を壊したりせず、簡単にインテリア空間の模様替えを行う柔軟性をAtlasに与えてくれた。

Atlas利用者のAndrew Dombrowski氏はその静寂な空間を楽しんでいる。「ここに来ると本当に集中できるんです。それに、多種多様なこの革新的スペースでは、隔離や孤立とも、人々に人気の他の空間とも違うレベルの独特の感覚が味わえます。何か完全な異空間に身を置いているかのような。」

Atlas CEOのBill Sechter氏は、V.I.A.の建築、音響、そして魅力的な美しさは、「私達の空間が提供する際立った特徴だと会員の皆様から認められています。彼らが働く空間はそのブランドを体現するものであり、それはおのずとビジネス市場において彼らに、そして私達にも影響をもたらしています。」と述べている。

集中したい仕事には、Brody WorkLoungeがおすすめだ。人間工学に基づいた調節式のサポートに電源と照明を搭載したこの人気のセミプライベート空間は、飛び地、とでも言える個人的空間であると同時に、利用者が外の環境の動きを常に感じられる程度の解放感を備えている。

チーフ・リアルエステートオフィサーで共同創立者でもあるAlan Winningham氏はこう述べる。「Brodyの機能性、座席の素晴らしい座り心地、照明、プライバシー。ゆったりと足を延ばし、ラップトップや電話を置くにも十分なスペース。仕事をするのにこれ以上素晴らしい空間はありません。」

クリエイト＆コラボレート

多くの仕事がプロジェクトベースで行われる為、連携や統合が容易にできる空間特性も重要な要素である。Atlasは又、チームのミーティングやブレインストーミング、突発的なディスカッションに使えるオープンスペースをも備えている。「新たなアイデアの具現化に乗り出す仲間や起業しようとする人々、あるいはベテランの企業家。このような人々の輪に身を投じ、彼らと有意義なディスカッションをする事は本当に有益です。」Atlasの利用者、Nick Jordan氏の言葉だ。

クリエイティブな仕事は、個人、チームワークの双方になり得るもので、空間がそのどちらにもフィットする事は重要な鍵であると、ライターのAnna Minard氏は言う。「ここで私ができることは、個人的な書き物から自分自身のクリエイティブな仕事、向かいにいる人との共同作業、時には壁に備えられているツールを活用しながら6、7人でのグループワーク、更に編集プロセスも仲間と共同で行えます。そして再び、個人個人の仕事に戻ることができるのです。」

「ここはクリエイティブな仕事をする人に最高の場所です。この種の仕事は毎日変化に富んでおり、その都度内容に最も適した働き場所を柔軟に選ぶことができるからです。」

このラウンジは、ある種のサードプレイス、即ち、空港ラウンジのコンセプトに基づいた、予約不要で利用できるカジュアルなオープン座席エリアの様なものである。

このような空間は電気の不毛地帯になりがちだが、Atlasではそのような事はあり得ない。カーペットの下に備え付けることで、歩行を妨げることなく家具や利用者に電気を供給できるThreadの電源供給システムで、電気はオープンエリアやラウンジスペース中に行き渡っている。

活力の回復

Atlasの利用者は、ラウンジからプライベートなオフィスまで、様々な場所で休憩したり活力を回復することができる。ワークスペースは座る事も立つ事も、又はリクライニングすることも可能だ。そしてコンシェルジュとITサービスが、仕事上で起こる日常的なトラブルをも手助けしてくれる。

Atlasのワークスペースにおける幅広いエコシステムは、多種多様な仕事のニーズとスタイルに対応するようデザインされており、利用者の高い評価と支持を得ている。（参照：Atlas Workbaseで仕事をした感想は？）

「人生で最も生産的な仕事ができた一日でした」

「当初からここは『成熟した』会社を主眼にデザインされた空間で、立ち上げたばかりの会社用スペースとは別物です。」GenslerのCovarrubias氏は言う。「ここはビジネスを指揮する場なのです。」

「毎日」Winningham氏の言葉だ。「文字通り毎日、誰かが様々な表現でこう私に言ってきます。『今日は人生で最も生産的な仕事ができた一日だった！』と。」

クレジット

建築及びデザイン：Gensler Seattle

ディーラーシップ：オープンスクエアー