教育における公平性
教育および学習環境における公平性とウェルビーイングを再考する
パンデミックによって学校教育に及ぼす影響は浮き彫りになり、学生・生徒や教職員のウェルビーイングの低下が指摘されています。Steelcaseでは、ソーシャルイノベーションラボを創設して、教育での公平性やウェルビーイング改善に向けての活動を始動させました。
調査によると、コロナ禍において学生・生徒や教師はかつてないほど不安やストレスを感じています。ラボの創設とその最初の世界的取り組みである「教育における公平性」は、教育関係者に下記の質問を投げかけています。
「この世界的規模の社会的な混乱を好機と捉え、教育や学習環境における公平性やウェルビーイングをどう再構築できるでしょうか?」
ラボでは教育関係者を対象に4つのオープンイノベーションワークショップを開催し、4大陸、30か国から370人が参加し、教育をする上で公平性とウェルビーイングの課題にどう取り組むかのアイデアの提出が求められました。
その後、専門家による審査を経て、最終的に15のアイデアが残り、オンラインでのフェローシッププログラムの受講へと進むことになります。2か月間でフェローと認められた参加者は、プロトタイプ開発ツールやトレーニング、5,000ドルの金銭サポートを受けながらプログラムを修了することになります。
当ラボのプロジェクトは、STEM教育(科学、技術、工学、数学)に焦点を当てた教育や人種差別で孤立した女子学生をサポートするプログラムから、有色人種の高校生を対象にした就活支援をする集中コースまで多岐にわたります。
プログラム受講の間、参加者はオンラインワークショップやゲストによる講義、初期段階のプロトタイプ開発で発生する問題を解決するアドホックサポートを受けられ、Steelcaseの専門分野のスペシャリストや同社の幅広いネットワークからデザインや公平性の専門分野の思想家や作家、ファシリテーターなどとの対話も用意されています。
「グローバル企業であるSteelcaseは、世界中の専門家や地域コミュニティと連携できるネットワークを確立しています。共感を持って現状を打破するよう社会を啓蒙し、新たな機会への扉を開く持続可能なシステムを構築する責任も負っています。地域コミュニティのパートナー企業と共に考え、学び、共創し、より公正で公平な社会の実現に向けて積極的に取り組んでいます。当社のソーシャルイノベーションラボでは、グローバルな販売ネットワークを活用しながら新たなアイデアを共有し、直面するさまざまな問題に対してより包括的な対策を講じています。」とソーシャルイノベーションのグローバルディレクターであるキム・ダブスは語っています。
Steelcaseは、ソーシャルイノベーションラボの活動を通して、地域のコミュニティパートナー企業がイノベーション能力を発揮しながらコンセプト開発を加速させ、新たなアイデアを具現化するためのプラットフォームを確立しています。
オープンなソーシャルイノベーションプラットフォームとは、Steelcaseが未来に向けての変革の最前線で活動するクリエイティブな人々の取り組みを支援し、広げるための方法のひとつにすぎません。目的が達成されるとそれが知見として集積され、未来への前進につながります。
フェロー参加者とその組織の詳細については、https://www.steelcase.com/social-innovation-fellowship/ をご覧ください。
次回のオープンイノベーションワークショップの詳細は下記サイトにサインアップしてください。https://www.steelcase.com/socialinnovationlab/