オフィスに遊びを取り入れる

所要時間 6分

あなたがモバイルワーカーならわかると思いますが、午後は快適なソファでゆったりとエクセル作業やメールをしたいと思う日はあるはずです。可動性は働き方を柔軟にしました。ある人たちはコミュニティとしてのオフィスはいらないと感じ、オフィスそのものが過大評価されていると思う人も世の中には少なくはありません。

実際はどうなのでしょうか? 果たして私たちがオ フィスに行く意味はあるのでしょうか?

私たちの答えはもちろん、「イエス」です。オフィスにいることでチームとつながり、コラボレーションが助長され、人間関係を構築するだけでなく、「個」の集合体として生まれる企業ブランドを創り上げることができるのです。オフィスにいることで築かれるチームメンバー同士の信頼に基づいた関係がプロジェクトでの創造性と実のあるコラボレーションを生み出しています。

ではどうやって人々が出社したいと思える「場=オフィス」 を構築すればいいのでしょうか? 新規採用者に向かって 彼らの意見や能力が必要であることをどうやって納得する かたちで話せばいいのでしょうか? その答えはオフィスで の「遊び」に隠されています。モバイルワークが増えている 中で、このオフィスでの「遊び」を意図的に取り入れること が話題になっているのです。

オフィスの雰囲気を変えたい時に、考慮してほしいいくつかの点があります:

人を繋ぎ、役に立つことをするために「遊び」を活用する常識にとらわれない独創的な何かを生み出すために、人と時間を過ごしている時にこの「遊び」が効果的な役割を果たします。例えば、1日を使ってアートコンテストをしてみましょう。その独創性を存分に使って、仕上げ素材や廃材を集めてきてアートをつくるのです。重要なのは結果ではなく、他の人と共有したその時間です。

動きましょう!マラソンをする必要はなく、ただ頻繁に動 くだけでその恩恵を享受できます。身体と心の両方に良い だけでなく、1 日を通してエネルギッシュでいられることで 人との交流も活発になり、ウェルビーングや創造性を活性 化します。

Buoy(ブイ)のような製品を取り入れることでオフィスに 遊びや楽しさが生まれます。座っていると全てを真面目に 考える必要もないと思えてくる不思議さをも持ち合わせて いる製品です。Buoy の重量は約9 キロ、持ち運びも容易。 チームの生産性を上げ、メンバー同士の交流を活性化する ツールとして最適です。

オフィス文化を築く。く 。素晴らしいオフィス文化を築くことは社員の士気の向上につながります。本物のオフィスは信頼できる人間関係を築き、コラボレーションとイノベーションが育ちやすい土壌をつくります。有能な人材を惹きつける文化を助長することは自然にできるものではなく、そこには意図的な絶え間ない努力が必要になります。

まずはオフィスの中央に人が食べながら、飲みながら集まれる「場」を設けましょう。家族や旅行の写真を貼ったりすることも効果的です。多様なスペース、音楽やアートなどをスペース中に織り交ぜながら、統合された空間を創る方法を探しましょう。要は社員がありのままで仕事に集中できること、そして本物であることが価値があることを社員にメッセージとして送りましょう。

Turnstone の顧客でソーシャルメディアの影響力の分析を サービスとするサンフランシスコのKlout 社のCEO であ るJoe Fernandez 氏はこう語っています。「私たちのスペ ースには社員の友人たちも自由に来て、時間を過ごすこと もあります。セカンドホームとは言わないまでも、それは まるでクラブハウスのようなものです。」

チームは宇宙を通して学びます。素晴らしい文化は素晴らしい才能を引き付け、オフィスでの「ゲーム」はビジネスの一部です。それは成功のコピーのように機能します。

Turnstone

「私たちのスペースには社員の友人たちも自由に来て、時間を過ごすこともあります。セカンドホームとは言わないまでも,それはまるでクラブハウスのようなものです。」

Joe Fernandez CEO, Klout

カラーを取り入れる。 カラーに関しては情報が溢れ、スペ ースをデザインする上で重要な要素であることは周知の事 実です。カラーは脳を刺激したり、何かを表現したり、雰 囲気を高めたりし、物理的空間を通してブランドを伝達す ることもできます。私たちのファブリックや仕上げの色の 豊富さは創立したての会社や若い起業家たちを夢中にさせ ている理由の一つです。そしてバルチモアにあるturnstone の顧客でインキュベータでもあるBetamore 社も 同様です。

最もインパクトがあり、安価にできる方法の一つは壁にシンプルに色を塗ることです。中心となる壁を明るくしたり、黒板にペイントする方法もあります。社員も巻き込み、いくつかのアイディアに投票できるようにするのも、民主的スタイルとして高く評価されるかもしれません。

ゲーム、ゲーム、ゲーム!雑学的知識を試す質問に答えながら駒を動かして上がりを競うトリビアルパスートをする必要はありませんが、仲間意識を築く方法としてオフィスでのゲームを考えることも効果的です。仕事での緊張を緩めて、ゲームを楽しむというメリットがあるのです。新しいプロジェクトのブレーンストーミングや製品導入プランを考える前にぜひ試してみてください。

De Moines にあるGoodsmiths 社はビリヤードをスペ ースの中に設置し、社員が締め切り期日の間に時に冷静 になったり、鬱憤を晴らしたりするツールとして役立てて います。ビリヤードでも、パックマンでも、20 の質問で もどんなゲームでもすることで人がリラックスし、笑いが 起こり、何かを人を一緒にやる楽しさを感じることができ ます。

私たちは人生の多くの時間を仕事に割いています。できれば情熱を持って仕事をし、その場所を好きでいたいと思えるのが理想です。そこで重要になってくるのが社員が毎日出社するのを楽しいと思わせる「場」づくりです。私たちの目標は企業文化と遊びがあるオフィスで、それはチームメンバーがオフィスをまるで公園のようだと感じるスペースです。このことは自宅で仕事ができる自由さと同様に重要になってきています。

意図を持って計画しましょう。時間とエネルギーをかけてチームを教育し、文化の育成や共有スペースのリニューアルに投資しましょう。あなたの努力は定量化できないかもしれませんが、少なくとも会社の偉大な資産である「社員=人」が感じることでそれは評価されるのです。

関連記事

ワークホスピタリティ

ワークホスピタリティ

Workspring への来訪者 シカゴの歴史あるインランドスチールビルの4 階に位置し たWorkspring という名のオフィススペースは従来のオフ ィスという考え方を一新させる考え方を提案しています。

「人」+「目的」をつなぐ

「人」+「目的」をつなぐ

従業員の労働意欲は企業の礎石である。しかし、働く現場が組織の目的に合致しないがゆえに従業員の労働意欲につながらないという。Steelcase のARC部門は企業のスペース、ワークプロセス、テクノロジーを統合し、企業の目的を日々のワーク体験に組み入れる戦略を提案している。

オフィス文化を進展させる

オフィス文化を進展させる

ヒップなオフィスを持つオフィス文化は社員の士気や生産性、会社に対する忠誠心を確実に高めるものです。しかし、実際にその効果は実証されているのでしょうか? それを実証するストーリーをここに紹介します。