2030年までにカーボンネガティブの実現を発表

科学に基づく意欲的目標で事業全体のCO2削減を目指す

世界最大のオフィス家具メーカー、スチールケース社(Steelcase Inc.、本社:米国ミシガン州)は、企業活動でカーボンニュートラルを達成し、また、科学的根拠に基づく施策で2030年までにカーボンネガティブになるという新たな目標を発表しました。

当社は、本年、過去10年間で温室効果ガスの排出量を30%以上削減したことを報告しました。気候変動という緊急課題は、カーボンオフセットの購入と既存の再生可能エネルギーへの投資拡大につながっています。また、CO2排出量を多く除去することで、企業活動においてカーボンニュートラル(正味ゼロ)に到達することができました。しかし、真の気候変動対策は、科学的根拠に基づく排出削減であることを強く認識し、サステイナビリティへの取り組みと合わせた科学に則った事業全体の大幅な排出量削減で、2030年までにカーボンネガティブになることを目標とします。

2030年までのCO2削減目標を達成するための施策とは?

スチールケース社は、今後10年間、気候変動による最悪の事態を防ぐために、より大胆な排出量削減を目指します。2030年までに、カーボンネガティブ(クライメットポジティブとも呼ばれる)になることは、排出削減と再生可能エネルギーへの投資を組み合わせることで、排出より多くのCO2を除去します。また、CO2による影響を減らすイニシアチブへの投資や排出削減を目指す外部団体への支援も計画しています。

低炭素経済推進のために、スチールケース社は、科学的根拠に基づいた目標を1.5℃という気候水準に設定しました。つまり、2030年までに企業活動からの絶対排出量を50%削減し、出張や製造で発生する廃棄物からの間接排出量も削減する計画です。また、その排出のほとんどは間接またはスコープ3の排出と見なされるため、サプライヤーと連携し、2025年までに科学に則った独自目標を設定する予定です。それは、パリ協定の最も厳しい目標と方向性とも合致しています。

スチールケースのの前社長兼CEOであるジム・キーン(Jim Keane)は、次のように述べました。 「私たちは、気候変動が世界中の人々の生活に与える破壊的影響を引き続き注視しながら迅速な措置を講じるつもりです。」

スチールケース社は、今後10年間、以下の原則をベースに施策を立案、実行する計画です。

  • 下記のさまざまな方法で排出量の削減を優先する
    • 主要排出施設での監査によって特定された省エネに投資する。
    • 可能であれば、主要市場での直接的な再生可能エネルギー供給業者を介して省エネプロジェクトを支援する。
    • 建物内の再生可能エネルギー使用や出張、サプライチェーン、物流、製造廃棄物で起こる排出量を削減する。
  • 気候およびエネルギー政策を支持する。
  • 従業員やサプライヤーに、低炭素経済移行への取り組みに対する支持を訴える。

スチールケース社は、今後発行する「Steelcase インパクトレポート」でその進捗状況を公開します。報告する排出量は、今年から第三者機関により検証される予定です。

継続的進展のための基盤づくり

当発表は、顧客、従業員、株主、パートナー、コミュニティ、環境に永続的な価値をもたらすことにより、持続可能性に対する当社の継続的な取り組みを紹介しています。 革新的な製品とソリューションを通して、働く「場」での人間の秘めたる可能性を引き出し、強靭かつ回復力のあるチームや組織づくりを支援しています。

また、よりポジティブな世の中をつくる循環経済を生み出すには、最小限の資源利用、資源保護、責任ある材料調達、持続的成長を念頭に事業活動を行うことで強靭な基盤を構築し続けることができると考えています。

スチールケースの取り組みやサステナビリティに関する詳細は、スチールケース社日本語ウェブサイトhttps://www.steelcase.com/asia-ja/discover/steelcase/sustainability/をご覧ください。