私たちは、ネットゼロ未来への取り組みとして、2030 年までに事業活動におけるCO2排出量の50%削減、 2050 年までにCO2排出量の90%以上削減を目標とし、それに向けて邁進しています。
ネットゼロの未来へ
気候変動の現実に対処するため、私たちは、ネットゼロ実現に向けて全力で取り組んでいます。私たちの目標は、メーカーとして「何をつくるか」、「どうつくるか」、「どう届けるか」という事業を根本から見直し、変革することです。そして、今、2050 年までにCO2排出量を90%削減するという目標に向けて突き進んでいます。
脱炭素目標
製造での排出量削減を積極的に推進
気候変動の危機的状況の回避に向けて、私たちが設定した科学的根拠に基づく環境目標は、国際的環境評価機関であるScience Based Targets Initiative (SBTi)によって検証されています。
- 科学根拠に基づく達成目標に沿って平均気温上昇を1.5°に抑えることでスコープ1および2からの絶対排出量を2030年までに50%削減します。
- 2050 年までにスコープ1、2、3の絶対的CO2排出量90% 以上の削減と炭素除去対策を通しての残余排出の中和を目標として掲げています。
サプライヤーが業界をリードする削減目標を設定できるよう支援
- サプライヤーと緊密に連携して排出量を公開、2025 年までの科学的根拠に基づく環境目標を設定しています。
- サプライチェーン内の気候変動リスクを測定し、その削減達成によってCDP のサプライヤーエンゲージメント・リーダーボードで最高評価の「A」を4年連続で獲得しました(業界唯一)。
省資源化と製品の長寿命化を実現
- 品質を維持し、廃棄物を削減しながら、製品ライフサイクル全体の炭素排出量の削減活動に関する積極的な情報開示に努めています。
- 私たちの目標は、循環型設計を導入し、製品と梱包材の分解を容易にすることです。
基本方針
私たちのネットゼロ対策は、科学的な知見で考えることがその基盤にあります。気候変動による最悪の事態を回避するには、2030年までに世界のCO2排出量を半減させ、2050年までにネットゼロを達成することによって世界の気温上昇を産業革命前の水準より 1.5°C に抑える必要があります。その取り組みを出来るだけ正確に実践するために、科学的根拠に基づいた目標基準(SBTi) によって認定された目標設定を選択しました。これはパリ協定で掲げた1.5°C未満の気温上昇という最も野心的な目標に沿った排出量の削減を約束するものです。
気候変動に対処するには企業が一致団結して対策を進めることが求められます。それには、サプライヤーとの連携と協力体制は不可欠です。パリ協定という国際的な枠組みとその目標設定は、サプライヤーの自主的な行動を促すものと考えています。私たちは、企業の声として政府に断固たる行動の重要性について明確なシグナルを送り続けると同時に、自社目標の達成だけでなく、地球規模でのネットゼロ対策に向けてのさまざまな重要課題について訴えていきます。
ネットゼロ未来に向けて
私たちは、ネットゼロの未来に向けて、業界で初めて科学的根拠に基づく目標を設定し、2030年までに製造活動での排出量を50%削減するという短期目標の達成に向けて歩みを進めています。2020年には、検証済みのカーボンオフセットプロジェクトに毎年投資し、スコープ 1と2 の総排出量に相当する 100%を再エネ購入に充てることを約束し、業界で初めて事業活動におけるカーボンニュートラルを達成しました。
現在、私たちは 、2050 年までにバリューチェーン全体で炭素排出量の90% 以上の削減を目標に取り組みを進めています。ネットゼロへの取り組みの中核として、製品、製造、輸送における実質的かつ持続的な排出量削減を設定し、お客様、ディーラー、サプライヤー、従業員、その他の関係者と連携することで地球規模での大きな変化をもたらすことを目指しています。また、目標期間終了時の残存排出は大気中から炭素を永続的に貯蔵する方法で相殺する予定です。
CarbonNeutral® 認証製品でサステナビリティ目標を達成
私たちは、科学的根拠に基づく目標に基づいたサステナビリティへの取り組みを通じて、製品ライフサイクル全体で発生する炭素削減に取り組むと同時に、現在、CarbonNeutral® 認証を取得する家具コレクションの拡充にも力を入れています。
人気チェア、Steelcase Series™ 1(シリーズ・ワン)は、初めてCarbonNeutral® 製品として認定され、現在では上下昇降デスクにまでそのコレクションを拡大することで業界を牽引しています。私たち、スチールケースが生み出す製品は、一貫した秀逸なデザイン、エルゴノミクス、品質に加え、環境負荷を抑えるサステナビリティ目標でお客様の期待を超える価値を提供します。
スコープ 1 排出: 自社所有および管理している事業から生じる直接排出で、消費される場所からの排出。例:製造施設の暖房のための天然ガス、発電機用のディーゼル燃料など。
スコープ 2 排出: 自社所有および管理する事業が消費する購入電力の発電に伴う間接排出で、発電所からの排出。例:自社製造設備、照明等生産を稼働させるための購入電力など。
スコープ 3 排出:自社事業活動の結果として発生するその他の間接排出で、自社が所有または管理していない排出源からの排出。例:購入した商品やサービス、出張や従業員の通勤、顧客への製品の輸送、製造廃棄物など。
エンボディドカーボン: 原材料の調達、製造、輸送、メンテ、使用済み製品の廃棄まで、製品ライフサイクル中に発生する炭素排出量を指します。