より良いアイデアを生む:
アクティブに動く

コラボレーションがアイデアを生み、イノベーション創出につながることが常識となっている今、企業はチーム力の強化に取り組み始めています。しかし、コラボレーション活性化に向けて懸命に努力するものの企業が気づいていない弊害にチームは直面しています。

その最大の弊害のいくつかは働く「場」と「テクノロジー」です。 70%の人は創造性を発揮できない従来の会議室に嫌気がさしています。部屋のデザインやクッション性の高いチェアは身体の動きや姿勢を限定し、立ち上がっての活発な討論やアイデア生成への意欲を削ぐものです。多くの人(72%)が動きながらの参加を望んでいるもののそれを実践できているのは53%に留まります。

コラボレーションを阻害する4つの要因

  • 1. 人をつなぐ
  • 2. 情報をつなぐ
  • 3. 時代遅れのテ
    クノロジー
  • 4. 仕事の邪魔

人をつなぐ

73%が適切な人間につながりにくい

情報をつなぐ

70%がリアルタイムで必要な情報を入手で き な い

時代遅れのテク ノ ロ ジ ー

66%が視覚的表示のためのテクノロジーが欠如している

仕事の邪魔

68%が邪魔があって集中するのに苦労している

何処にでも連れていく

イノベーションの源泉でもあるコラボレーションは下記に分類されます:

情報型 - 情報を共有する
評価型 - フィードバックを得る
生成型 - 新たな何かを共創造する

最も難しくとらえどころがないのが生成型コラボレーション。「これだ !」と何かを発見するには従来の方法とは違うアプローチが必要です。ツールと環境が整うことでチームはストレスなくアイデア生成に没頭することができます。

コラボレーションを科学する

パッシブコラボレーション アクティブコラボレーション

脳科学の進展によって、身体運動と創造性や学習との間にはある種の関係があり、そのどれもがイノベーションには欠かせない要素として認識され始めています。「アクティブコラボレーション」とは教室でのアクティブラーニングや身体的学習の研究から生み出された新たな概念。従来の受動的行動から抜け出して創造プロセスの中で身体的、精神的にもっと仕事に意欲的になるよう促すというものです。

身体運動は脳内の認知処理領域に働きかけ、情報処理を操作するワーキングメモリーへの負担を軽減すると言われています。こうすることで脳の他領域のエネルギーを使ってアイデアの生成に集中することができます。また、同じ姿勢で座るという行為も集中力の阻害要因になります。部屋の中で立ったり動いたりすることで脳は酸素と新鮮な血液を全身に送り出し注意力を高めます。じっとしている時には作動しない脳の感覚運動システムは、ジェスチャー、描く、書くことで刺激されるとも報告されています。多様な姿勢やポジティブな刺激も意欲向上につながります。

スタンフォード大学の研究者たちは、歩くことが創造的発想力を高めることを発見しました。 「Make Space」で発表されたスタンフォード大学のd.schoolによる他の研究では、研究者たちは4つのプロトタイプスペースで作業環境がコラボレーションにどう影響を与えるかを調べました。立ったり動いたりできるスペースではアイデアが溢れ、その反対にソファにもたれて快適に座っている学生はアイデアを生み出すのではなく他者のアイデアを批判しがちだということが分かりました。

Microsoft Hub 2SとSteelcase Roamは、集中力ややる気を促すために身体を動かすよう仕向けることによって「アクティブコラボレーション」サポート。チームは互いにアイデアを探求し発展させるために目的を共有しながら仕事に 邁 進 で き ま す 。