世界中の多くの企業経営層(66%*)は、ハイブリッドワークのためにオフィススペースを再構築することを検討しています。「狭すぎる」、「居心地が悪い」、「うるさい」、「プライバシーがない」などの不満が噴出し、ハイブリッドコラボレーションスペースの必要性を訴える社員にとって、まさに歓迎すべき一歩といえます。これは在宅勤務にしたとしても問題は解決されません。
*2021 Microsoft Work Trend Index
現在、リアルとリモート両方の参加者が混在するハイブリッド会議やコラボレーションが浸透しつつある中、オフィスに集う意味とは何なのだろうか? 活気で賑わう街がそうであるように、オフィスには人々を集わせる多彩な「場」、つまり、リアルとリモート両方の参加者を円滑につなぐ役割が
求められています。
89%
85%
映像に不満
音声に不満
**Logitech
多くのリモートワーカーは、音声と映像の品質劣化に不満を持っている。**
ビデオチャットでのアイコンタクトの多さや顔の大きさは、不自然なことが多い。
特に1対1の会話では、相手の顔の大きさによって自分のパーソナルスペースが侵されているように感じ、極度な警戒心を引き起こす。
ビデオチャットで自分の姿を見続けるのは負担になる。
一日中鏡とにらめっこなんて絶対にしたくないですよね。ストレスが溜まります。
動作も制限されます。
ビデオによって、同じ地点から身動きが取れなくなります。人間は動くことによって、認知的なパフォーマンスが向上します。
ビデオチャットでは、対話相手の非言語的なサインを読み取るために、より努力しなければなりません。
頭や肩しか見えないと、なぜその人がそのような表情やしぐさをするのかがわかりにくくなります。
バーチャル空間ならでの疲労感
バーチャル・ミーティングを何度も繰り返すことは、疲労の蓄積につながる。Sスタンフォード大学の研究者が特定したウェブ会議が疲労を引き起こす4つの理由。ハイブリッドコラボレーションスペースを改善するヒントになります。
The amount of eye contact and face sizes in video chats is often unnatural.
Especially in a one-on-one conversation, the size of someone’s face makes you feel like your personal space is being invaded which puts you at a hyper-alert state.
Seeing yourself constantly in video chats is fatiguing.
You would never want to stare at a mirror all day. It’s stressful.
Movement is limited.Video can keep us stuck in the same spot. People perform better cognitively when they can move.
We have to work harder in video chats to interpret people’s non-verbal cues.
When we can only see someone’s head and shoulders, it is harder to know why they are making a certain facial expression or gesture.
全員がカメラの方を向くように空間のレイアウトを設計する。
会議室の場合には、従来の長方形の部屋の縦(短い壁の方を向く)ではなく、横(長い壁の方を向く)に向きを変えることなどが挙げられます。また、円弧を描いて座るなど全員が公平にカメラの方を向くようにすると、両端の人も無理なく全員をカメラに収められます。互いに目線を合わせ、細かな表情も読み取ることで対話がスムーズになり、会議への集中力も増します。オープンな空間では、ハイバックチェアや間仕切り等を利用し、プライバシーも確保すること、また、配線コードをまとめるフックや私物を置ける収納スペース付き家具を使用すると身の回りをすっきりと整理できます。
会議室では、テーブルを囲む全員が視認できるようにカメラを中央に配置する。
カメラの視野角度に動線上の人や余分なものが映らないようにしましょう。ガラス壁の開放的な会議室では、ガラスにプライバシーフィルムを貼るなど情報漏洩などの対策を講じましょう。オープンな空間では、通路や隣接する同僚が視野角度に入らないようにカメラの位置を工夫すること。周囲のノイズや余分な動きが会議の邪魔になります。
壁や天井に反射して拡散する残響音や反響音などを考慮し、明瞭な音声とプライバシーに重点を置く。
吸音性という観点から、布張りの壁や間仕切り、チェアやカーペットなどが役立ちます。デバイスや機器の音声調節を利用したり、反対側に布張りの吸音性の高い間仕切りを配置するこ
とも効果を発揮します。騒がしい場所ではノイズ抑制機能付きのマイクを使用し、スピーカーの音量設定は「低」に設定。人との間に距離がある場合には、セカンダリーマイクを使用し
ましょう。
照明は空間や人間、背景など多面的側面から計画する。
多方向からの光で強い影が消えるような照明を心がけましょう。空間内の配色を薄めにすると照明の配光がより適切になり、必要に応じて調光機能も役立ちます。ダウンライトは、ピンポイントで光を照らす集光タイプよりも広範囲に広がるように光を照らす拡散タイプの方が適しています。集光タイプが人の頭上に直接当たると顔に暗い影ができる場合がありますので注意してください。ウェブ会議用スペースには、シーンに合わせて照明モードを調節できるプログラム内蔵機器も検討しましょう。
スコット・ワート| Scott Wharton
VP 兼ジェネラルマネジャー
Logitech
「ウェブ会議をより人間味豊かなものにするにはどうすればいいかを
常に考えています。」 ハイブリッド・コラボレーションを機能させる
まずは、家具や照明、映像や音声がどう相互に関係しているかを把握して、空間設計や設備。
Consider the room’s layout
so everyone faces the camera.
That may mean shifting orientation to the long wall instead of the short wall in a rectangular room. Seating in arcs or orienting everyone to face the camera helps improves communication, eye contact and focus. Tiered seating in larger spaces can help everyone’s face be seen on camera. Include plenty of personal tables for individual devices. In the open, consider seating with a high back or a built-in screen for added privacy. Furniture with pegs, hooks and storage keeps cords, personal belongings, and equipment out of the way.
In enclosed spaces, center the camera
in the room to ensure everyone at the table is in the field of view.
Avoid excessive on-video motion and distraction by eliminating pathways around the space from the camera’s view. Privacy film can be applied to glass to hide what’s happening on the screen from passers by. In open spaces, position the camera to avoid views of aisles, corridors, or adjacent co-workers. Conversations and movement will be distracting.
Focus on speech clarity and privacy,
as well as limiting the spread of sound, atmospheric noise and echos.
Fabric wall treatments, panels, carpet and softer seating can help absorb sound. Acoustic fabric panels opposite the technology in a room can help with sound absorption. Ensure audio settings are adjustable. In noisy areas, use microphones with noise suppression. Set speakers to default to low while still allowing for adjustments. Consider secondary microphones in settings where people are sitting far apart.
Provide multi-faceted lighting
of the space, people, and background.
Multi-directional lighting is best to avoid harsh shadows. Lighter colored surfaces within the space promote light distribution. Dimmable options provide the ability to adjust based on the needs of the space. Diffused lighting is preferred over direct downlights. Avoid placing directional downlights directly over peoples’ heads, which can cause dark shadows on faces. Consider programmable light modes
in spaces optimized for video meetings.
何が起こっているのかがわかりやすく、関心を持ち続けられるようにするスペースをデザインする。
ロジテック(ロジクール)のウェブ会議用ホワイトボードカメラ、ScribeとMicrosoft Surface Hubデジタルホワイトボード&ビルドインカメラは、ホワイトボード上のコンテンツを見やすく表示し、情報共有しやすくすることで会議の質を高めます。Steelcase Flex Media Cart (フレックス・メディアカート)を使うと移動が容易です。
ミーティングルームにいる人たちとリモートで参加している人たちのいずれも参加している感覚を持たせるためにはどうすればよいかを考え、体験を創造する。
マイクロソフトのTeams Front Row、ズームのZoom Rooms、ロジテック(ロジクール)のGrid View機能を使用すると、部屋全体を捉えながら、話者を強調拡大するなど誰も取り残さない会議参加が可能に。テーブルとチェアの配置は、リアルとリモート参加者全員が目線を合わせ、コンテンツを共有しながら自然にコミュニケーションができるように工夫しましょう。
U直感的な家具とテクノロジーの組み合わせにより、より優れたハイブリッドコラボレーションを実現します。
Microsoft Teams RoomsやZoom Roomsの自動追跡や自動フレーミング機能搭載カメラでリモートからもワンタッチで会議に参加が可能。Ocular™(オキュラー) テーブルを使用すると、どこに座ればいいかが分かることで会議をよりスムーズに遂行できます。
テクノロジーとスペースの完全なる融合
マイクロソフト、ズーム、ロジテック(ロジクール)、クレストンといったテック企業と提携し、円滑なコミュニケーションと誰にも公平で使いやすいスペース、つまり、これから目指すべきは最新テクノロジーとスペースの完全なる融合です。
Design spaces to help people see what’s happening and stay engaged.
Logitech’s Scribe camera for whiteboards, and Microsoft Surface Hub digital whiteboard and built-in context camera help people see what’s happening and stay involved. Steelcase Flex Media Cart untethers technology and makes it moveable.
Create experiences that consider how to be more inclusive of those in the room and remote.
Microsoft Teams Front Row layout and Logitech’s Grid View camera setting place remote participants in more natural sizes and locations on screen, and frame each in-room participant in their own personal window. Tables and chairs need to be positioned to maintain natural sight lines between those in the room, those who are remote and shared content.
Use intuitive furniture and technology together to design for better hybrid collaboration.
Microsoft Teams or Zoom Rooms spaces enable one-touch join while AI-enabled cameras auto-track and auto-frame. Ocular™ tables make it easy to know where to sit to be on camera.
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直感的な家具とテクノロジーの組み合わせにより、より優れたハイブリッドコラボレーションを実現します。
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照明は空間や人間、背景など多面的側面から計画する。
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壁や天井に反射して拡散する残響音や反響音などを考慮し、明瞭な音声とプライバシーに重点を置く。 32
会議室では、テーブルを囲む全員が視認できるようにカメラを中央に配置する。 35
何が起こっているのかがわかりやすく、関心を持ち続けられるようにします。
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ビデオチャットでのアイコンタクトの多さや顔の大きさは、不自然なことが多い。
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全員がカメラの方を向くように空間のレイアウトを設計する。 26
多くのリモートワーカーは、音声と映像の品質劣化に不満を持っている。
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ビデオによって、同じ地点から身動きが取れなくなります。人間は動くことによって、認知的なパフォーマンスが向上します。
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より包括的なエクスペリエンスを作成します。
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動きが制限されます。
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ビデオチャットでは、対話相手の非言語的なサインを読み取るために、より努力しなければなりません。
重要ポイント
新たな時代の働き方に関する考察とアイデア26-37
目線を合わせてのより自然なコミュニケーションや動きながらの活発なコラボレーションなど、ハイブリッドコラボレーションを成功させるには、「公平性」や「自発的貢献」、「使いやすさ」といった要素を考慮しなければなりません。重要なのは特に「使いやすさ」。スペースやテクノロジーが使いづらければ、折角のメリットも享受することができません。リアルとリモートの両参加者、カメラの両端の人も含めて全員が公平に互いを視認でき。 前の記事
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