スチールケースの設計デザイナーは、個人やチームが必要とするさまざまな タイプの所有/共有スペースに注目し、個人とチームによるAI活用がどのように 空間デザインに影響を及ぼすのかを探っています。各スペースの数は、企業の 組織ニーズによって決定されます。
エンクレーブのような狭い個室型共有スペースは、1人での集中ワークやビデオ通話、休憩等を念頭に設計され、音声認識によるハンズフリー操作での環境管理が理想的です。没入感ある映像と音を融合することでその場にいるかのような臨場感で仕事に集中、コラボレーションできるようになります。
ハイブリッド会議のための家具やツール、テクノロジーを活用して、低い稼働率のスペースを効果的に有効活用できるようになります。例えば、AI会議アシスタントによる複数のチーム活動
の統合化(プロジェクトでのチーム間の障壁をリスト化など)、発言者を自動で追跡、フォーカスするAI搭載ビデオ会議システム、参加者同士/カメラとの目線の高さを最適化する湾曲型テーブルなど。
主に生成AIやデジタルアシスタントを使用する個人専用スペース。今後、より多くのデジタルコンテンツや音声起動アシスタントを使用するようになると、大画面やプライバシーレベルの強化が不可欠になります。また、人間工学的な調節操作や自動調光照明など、デスク周りを自分仕様にできるようになります。
As AI evolves and is incorporated into our work it will influence how we interact with our environments.
AI対応型
スペース共有WeI個人 + 共有
ハイブリッド用エンクレーブ + 没入型映像 & サウンド
チーム + 共有
ハイブリッドコラボレーション用スペース + AI搭載ビデオ会議システム & 会議アシスタント
AI対応型オフィスを 設計する
個人 + 所有
チームスペース + 生成AIツール & インタラクティブディスプレイ
チーム + 所有
チームスペース + 生成AIツール & インタラクティブディスプレイ
Hybrid Enclaves + Immersive Video, Sound
I + SharedHybrid Collaboration Spaces + AI-powered Video Systems, Meeting Assistants
We + SharedIndividual Spaces + Personalization, Personal Assistants
I + OwnedWe + OwnedTeam Spaces + Generative AI Tools, Interactive Displays
環境とテクノロジーを最大限に活用しやすくなります。AIによるデータ結果の整理、共有プレゼン資料の自動作成、プロジェクトの進捗管理などに加え、生成AIツールとインタラクティブディスプレイは、コンテンツの幅や魅力を広げ、ブレストなどの会議をより
生産的かつ創造性の高いものにします。カーブ形状の可動式テーブルは、場所を移してのコンテンツ操作が容易です。
所有AI is already lending itself to a more adaptive experience for designers, real estate and facilities teams. Data can inform early space concepts putting professionals in the driver’s seat to edit and elevate early drafts. AI can also accelerate the feedback loop between how people are using a space and how design can adapt to support new ways of working.
Steelcase designers are considering how the use of AI by people and teams will impact space design, by looking at the different kinds of owned and shared spaces individuals and teams need. The number of each type of space is determined by the organization’s needs.
“AIとデータサイエンスの力によって、膨大な量のオフィス関連データを独自の知見 に変換し、お客様の課題解決につなげることが重要です。私たちの目標は、お客 様がリアルな実態とそのニーズに気づき、将来の成長を促すオフィスづくりができる ように支援することです。”
スペースを区切る間仕切りの 利用が飛躍的に増加。 企業はさ まざまな側面からプライバシー 確保に取り組んでいる。
企業は、新たな従業員ニーズへの対応に着手し始めています。
150 %
過去3年間、スチールケースは、同社の ディーラーコミュニティと連携し、AI駆動 型データ分析手法の開発に力を注いで きました。目的はお客様とオフィス設計 デザイナーに対して勘や従来の常識で はなく、リアルな実態と問題解決のため のオフィスデザインの提案を推進するた めです。
データ駆動型オフィスデザイン
%
47 ソーシャルスペースの増設と、ノートパソコン用テーブル、プラ イバシー対応製品に注目が集ま る。ソーシャルスペースに性能が 加わると、集中ワークやコラボ レーションなど多用途な使用が 可能になる。
コラボレーションスペースでの 可動式家具の利用の増加。 オフ ィスでのAI技術の普及によって、 チームはスペースを自在に変更、 再構築するようになる。
25 %
没入感を感じるスペースを設計する
寄稿者: Rebecca Charbauski(本誌シニアエディター)、Keith Bujak(プリンシパル、ワークスペース・フューチャーズ)、 Jenny Carroll(マネジャー、デジタルUX/UI/インタラ クションデザイン)、
Andrew Kim(ディレクター、ワーク スペース・フューチャーズ)、Steve Miller(副社長/最高 技術責任者)
床から天井までの パーティション等を含む柔軟性の高い空間では、利 用者がいかにリアルな臨場感を体験できるかを細 かに観察しています(製造施設の仮想3Dウォークス ルーなど)。
AI対応型オフィスの中枢の部分にあたる 没入型空間は、デジタル情報の生成と操作、莫大な データの視覚化も可能です。
コラボレーション改善を目的に、スチールケースの 研究員と設計デザイナーは、職場でのAI活用を念頭 に今までにないさまざまなタイプのスペースの構築 に力を入れています。実際に、社内のある部署では、 没入型多目的ルーム(IMR)のプロトタイプを開発 し、使用、評価、検証しています。
Steelcase researchers and designers are exploring new types of spaces that can improve all types of collaboration, including when people work with AI. An Immersive Multipurpose Room (IMR) prototype is being used and evaluated by a range of Steelcase teams for multiple purposes. The large-scale (floor-to-ceiling screen), immersive, rich environment is designed with a high degree of flexibility. Researchers are observing how immersive spaces provide people with a more realistic experience (e.g. a virtual walk-through of an operations facility). The immersive space also supports generating and manipulating digital information and large-scale data visualization. Research indicates immersive spaces will be an important part of an AI-ready workplace.
Jホルヘ・ロサノ
データサイエンス& デジタルイノベーション担当マネジャー
データ駆動型オフィスデザイン
お客様の注文情報を収集、分析し、500万のオフィ スデザイン案を導き出しました。データを解析して お客様の意思決定につなげるデータ駆動型デザイ ンでは、企業がオフィス環境をアップデートする際 に、従業員のリアルな行動や働き方を発見できる ようにデータが集約され、オフィスデザインのトレ ンドも特定し、共有されます。
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同マガジン特別版では、働き方を変えている4つの要因と、スチールケースが提案する「コミュニティ・ベース・オフィスデザイン」手法が活気あるオフィス設計を可能にし、組織力の強化につながるかを解説しています。
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